僧帽弁閉鎖不全症

わんちゃんで起きる心臓病第1位の疾患なので知ってる方も多いのではないでしょうか?

心臓は図のように4つの部屋に分かれており、左心房と左心室の間にある僧帽弁が完全に閉鎖せず、血流が逆流してしまう病気です。

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(引用元 アニコム損保)

本来はしっかり閉まることにより血流が左心房から左心室へ一方通行なのですが、うまく扉が閉まらないことにより逆流を起こし心臓に負担がかかります。

エコー検査で確定を行いますが、肺に問題がないかを見るためにレントゲン検査をしたり、高血圧がないかを見るために血圧測定をしたりといろんな検査が必要になります。

血液検査でホルモンの数字を測定することもできます。

聴診をする事で分かる場合が多いですが、皆んなが薬を飲まないといけないわけではないので、しっかりと検査をすることで薬の必要性があるかを判断していきます。

新浦安ペットクリニック

片桐浩基

この記事を書いた人

片桐浩基

日本大学獣医内科学研修室卒業後、東京大学動物医療センター外科系研修を修了。その後、千葉県鈴木犬猫病院の勤務医として診療にあたる傍ら2022年からは日本小動物医療センター画像診断科研修医を務める。2023年、千葉県浦安市に「新浦安ペットクリニック」を開院する。
資格:JAHA総合臨床医・獣医腎泌尿器学会認定医・ペット栄養管理士