今回は元気でご飯もよく食べてるんだけど体重減少を起こした猫ちゃんの紹介です。
来院した理由は耳が痒そうとのことでしたが、それよりも4年前と比べて体重が20%も落ちていることが気になりました。
耳は外用剤で良くなるぐらいでしたが、体重減少は重度なので広めに血液検査を行いました。
そうすると予想通り甲状腺ホルモンの数字が高すぎることが分かりました。
普段からこの甲状腺ホルモンは出ているんですが、高齢の猫ちゃんではホルモンが出過ぎる場合があります。
そうすると体の代謝が良くなりすぎて、見かけ上やたら元気になってしまいそれが長期間続くとやはり体がしんどくなってきて体重が落ちてきてしまいます。
高齢の猫ちゃんで
やたら元気でご飯もよく食べる
よくお水も飲む
(3キロの子で300ml飲んだらオカシイ)
体重痩せてくる
だと甲状腺機能亢進症の可能性があります。
今回の子は典型例だったのですぐに分かりましたが、中々お水の量まで把握できない可能性もあります。
そのため7歳を過ぎた猫ちゃんでは健康診断の一環として定期的に測ってみても良いかもしれません。
新浦安ペットクリニック
片桐浩基