歯周病

今回は口臭を主訴に来院した子です。歯を見ると確かに歯石でびっちりでした。これは何本かは抜歯しないといけないだろうとは考えました。

術前検査をしっかりと行い、歯だけが問題である事を確認してから全身麻酔にてスケーリング、抜歯を行いました。

歯石をとっていくと実は歯がグラグラで歯石で支えられていただけの歯が何本もありました。これではただ毒を飲んでいて、痛いだけで歯としての機能を果たしていないので抜歯を行い、吸収される糸で縫合させてもらいました。歯は結局15本も抜けました。驚くかもしれませんが、究極歯は1本も無くてもご飯は食べれます。むしろ機能してない歯が残ってる方が体には悪いので、全身麻酔が怖いかもしれませんが、しっかりと治療をしていきましょう。

術前

術後

帰る時は痛み止めと抗生剤を処方しました。

あとは2度と麻酔をかけないで済む様に歯磨きの練習を再度確認して無事に帰りました。

新浦安ペットクリニック

片桐浩基

この記事を書いた人

片桐浩基

日本大学獣医内科学研修室卒業後、東京大学動物医療センター外科系研修を修了。その後、千葉県鈴木犬猫病院の勤務医として診療にあたる傍ら2022年からは日本小動物医療センター画像診断科研修医を務める。2023年、千葉県浦安市に「新浦安ペットクリニック」を開院する。
資格:JAHA総合臨床医・獣医腎泌尿器学会認定医・ペット栄養管理士