今回はなんとなく元気がないというメスのわんちゃんの紹介です。獣医師としては中年齢で避妊をしてない子が来たら真っ先に考えたくなるのが今回の子宮蓄膿症です。この子もエコーをしてみると本来は見えるはずのない液体が貯留している子宮が確認でき、血液検査でも炎症の値が振り切れていました。
オーナーさん希望ですぐには手術に踏み切れなかったのですが、抗生剤を投与しつつ、術前検査にてそのほかに問題がない事を確認してから手術を行いました。
摘出したものをメスで切ってみると中から膿が出てきました。この膿を感受性検査(どの細菌がいて、どの抗生剤が効くのかの検査)を行い術後にしっかりと抗生剤を投与しました。
避妊が済んでない子で元気がないとなるとこの病気の可能性がありますので、様子を見過ぎることなくしっかりと病院へ連れて行きましょう。
新浦安ペットクリニック
片桐浩基