ねこちゃんの気管支炎

2年間ほど他院でステロイドを飲んでいるけど咳が中々治らないとのことで来院して頂いた子の紹介です。動画でも見せてもらいましたが、確かに湿性の咳をしており、呼吸が苦しそうでした。レントゲン検査を行なってみると派手な異常所見ありませんでしたが、ねこちゃんという事を考えると気管支炎を最も疑いました。他院でのステロイドの量を聞いてみると、確かに全然少ない量の投与でした。

ステロイドに対して敏感になるのは飼い主様だけでなく、僕ら獣医師でも慎重になりますが、効いてないとそれはそれで意味がないので、適切な量のステロイドを処方させてもらいました。そうして2週間すると劇的に咳が減りました。

良くならないのにずっと同じ治療だなー

と疑問を持った時はなんの治療をしてたのかを把握した上で他の病院さんのお話を聞くことも時に大事かもしれません。

(いわゆるセカンドオピニオン)

今後は減薬していけるのか、どこまで減らしていけるのかを経過を追っていきたいと思います。

新浦安ペットクリニック

片桐浩基

この記事を書いた人

片桐浩基

日本大学獣医内科学研修室卒業後、東京大学動物医療センター外科系研修を修了。その後、千葉県鈴木犬猫病院の勤務医として診療にあたる傍ら2022年からは日本小動物医療センター画像診断科研修医を務める。2023年、千葉県浦安市に「新浦安ペットクリニック」を開院する。
資格:JAHA総合臨床医・獣医腎泌尿器学会認定医・ペット栄養管理士