今回は高齢の猫ちゃんの血尿を主訴に来院した子の紹介です。エコー検査をすると膀胱内に肉肉しいものが映りました。
針の検査を安易にしたい所ですが、膀胱の腫瘍は移行上皮癌という種類のものが多く、厄介なことに針を刺入したせいで播種してしまう可能性があるので安易に針の検査はできません。カテーテルから細胞を採取し移行上皮癌の診断がつきましたので、投薬を開始しました。
幸い腫瘍は小さくなってくれました。
今後は高齢の猫ちゃんということもあり腎臓もやや弱ってきているので定期的な検査で副作用との兼ね合いを診ていきたいと思います。
新浦安ペットクリニック
片桐浩基