今回靴下を飲み込んでしまった子の紹介です。常習犯らしく過去にも飲み込んでしまったそうです。誤食をしてしまう子は若い子に圧倒的に多いですが、この子みたいに大きくなっても食べてしまう子は一定数います。
飼い主様が確実に食べたと仰っていましたが、どこにあるのか、そもそも本当にあるのか、他の病気がないかの確認のためにしっかりと検査を行いました。
その結果CRP(炎症の値)が著増しており、レントゲン検査でも誤嚥性肺炎を疑う所見がありました。すぐに内視鏡を行いたいところでしたが下手に麻酔をかけたら危ない状況でした。一旦酸素室と投薬により炎症を抑えてから内視鏡検査を行いました。すると飼い主様の稟告通りに胃内に靴下がありましたので、内視鏡下で摘出しました。
取り忘れがないことも最終確認し無事終了となりました。
帰る時には胃粘膜保護剤を出して無事に退院です。
届かない所に置く、部屋をきれいにするなど当たり前のことを徹底していき再発の予防をしていきましょう。
新浦安ペットクリニック
片桐浩基