膀胱結石

今回の子はおしっこに血が混じるという事で来院したわんちゃんです。レントゲン検査、エコー検査をすると確かに膀胱内に大きな結石が確認できました。

レントゲンでは結石は4個確認できました。

手術をしてみると

レントゲン検査で確認できた4個の結石を摘出出来ました。

手術後のレントゲン検査でも取り残しがない事を確認して無事に終わりました。

結石は外注検査を行った結果ストルバイト結石というものでした。この結石はご飯で対応出来るもので再発予防が必要となります。

また今回、尿の感受性検査(どの細菌がいるか、どの抗生剤が効くのかを調べる検査)を行い、細菌も認められたのでしっかりと術後の抗生剤も投与しました。

こんなに大きな結石があったためしばらく血尿が続くと思われましたが、幸いにも3日後に退院する時は血尿も認めませんでした。

今回は手術を行いましたが、ご飯と抗生剤だけで手術を回避できる可能性もありますので、お金はかかりますがしっかりと感受性検査まで行い適切な抗生剤で治療をしていきましょう。

新浦安ペットクリニック

片桐浩基

この記事を書いた人

片桐浩基

日本大学獣医内科学研修室卒業後、東京大学動物医療センター外科系研修を修了。その後、千葉県鈴木犬猫病院の勤務医として診療にあたる傍ら2022年からは日本小動物医療センター画像診断科研修医を務める。2023年、千葉県浦安市に「新浦安ペットクリニック」を開院する。
資格:JAHA総合臨床医・獣医腎泌尿器学会認定医・ペット栄養管理士